2011/06/27、フジサンケイ ビジネスアイ全部引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110626-00000017-fsi-bus_all

 事業子会社を通じ、財務会計システムをはじめとしたIT(情報技術)サービス事業を展開するトライアンフコーポレーション。語学研修など国際交流サービスにも力を入れている。今年4月にはグリーンシート市場で株式公開を果たした。小沢勝社長に今後の経営計画などについて聞いた。

 −−中長期的な戦略は

 「現在の年間の売上高は約9億円。会社設立から20年になる2019年には100億円を目指す。これに伴い、従業員の数は150人から1000人へと大幅に増える計画だ。ただ、主力の情報技術サービスは、成熟期に突入し、市場規模が変わらないため、これまでのように年率30%で会社が成長するのは無理がある。M&A(企業の合併・買収)を進めていくことによって大手企業に比肩する力を持つようにしたい」

 −−どういった企業がM&Aの対象か

 「ある分野で一定のシェアを確保していたり、『20年間にわたり特定の顧客が付いている』といったように、当社にない持ち味を発揮している企業だ。ただ、国内市場だけで勝負すれば、単なるシェアの奪い合いに終始する恐れがある。海外に進出し、アジアなど成長著しい市場で勝負することが必要だ」

 −−語学研修サービスの提供にも力を入れている

 「08年秋のリーマン・ショック以降、世界経済の中心は欧米からアジア諸国に移った。これに伴いビジネスの最前線で使われる英語は、欧米流のきれいな発音を身につけるだけでは済まなくなった。インド人が話す独特なアクセントの英語などを理解して、積極的な会話を行うことが求められている。このため当社のサービスでは、英語のほかに数カ国語が話せて修士号以上の学位などを取得しているインド人や中国人、ロシア人らを講師に迎え、文化的背景や地域に応じたビジネスマナーなどを交えたプログラムを提供している。将来的には企業向けの英会話スクールの運営も視野に入れている」

 −−株式公開を機にどんなことに取り組むのか

 「経営の多角化によってイノベーション(革新)の機会を創出し、他の企業が取り組んでいないことに挑戦したい。経営コンサルティングを手がけるドリームインキュベータの堀紘一会長を迎えて、28日に東京都中央区の東京証券会館ホールで実施する企業説明会でも、こうした経営姿勢を訴えていく」(伊藤俊祐)

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【プロフィル】小沢勝

 おざわ・まさる 早大大学院商学研究科修了。学生時代からフリーのシステムエンジニアとして個人事業を営み1999年にトライアンフコーポレーションを設立し現職。42歳。東京都出身。

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【会社概要】

 ▽本社=東京都新宿区西新宿7の3の4

 ▽資本金=1000万円

 ▽事業内容=情報技術サービス、国際交流サービスなど