2011/09/04、産経新聞より全文引用

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110904/biz11090419360007-n1.htm

子育て中の主婦らから放射線関連のリポート情報を集めてインターネット上で共有する−。環境情報サービス事業のCBMI(東京都中央区)は、生活者目線の放射線情報ウェブサイト「放射線ナウキャスト」を新設した。放射線からの“自己防衛手段”として提案し、情報発信に協力するモニターの数を約1300人まで増やしたい考えだ。

政府は、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、居住地域の放射線量の除染対策に注力し始めた。ただ、多くの生活者が抱く「放射線への不安」は解消されていないのが実情だ。

ナウキャストは、こうした動きを踏まえ新設した。気象情報会社ウェザーニューズは、気象観測機に「人間の五感」を組み合わせた天気予報を展開しており、CBMIは、その放射線版を追求したい考えだ。

特徴は、放射線を巡る身近な情報を送信するモニターを募る点。募集は、同社が輸入販売する携帯サイズの露ソエックス製ガイガーカウンター(放射線量測定器)を売る際に行う。

ナウキャストへの登録手続きを行ったモニターは基本的に、その測定器を購入してリポートする。サイト情報を閲覧するのみの登録者も受け入れる。

リポート役を担うのは、主に母親だ。例えば、子供が公園で砂遊びすることを心配する母親が、測定器を手に砂場を測る。仮に「毎時1.20マイクロシーベルト以上」という測定値が表示されると、表示画面の背景色が「危険レベル」を意味する赤色に変わる。

警告を確認し帰宅した母親は、子供に屋内の遊びを勧める。同時に、手持ちのパソコンでナウキャストにアクセスし、測定値や感想などを入力。そのリポートをナウキャスト利用者間で共有する流れだ。また測定情報を、グラフや地図上で把握することも可能だ。

小野雅弘社長は「『自助互助』の精神で自身の身を守る。そんな意識を持つ生活者のネットワークをナウキャストを起点に広げたい」と意気込む。

測定器を活用して稼働しているモニターは、現在約50人。同社はその人数を段階的に引き上げるほか、ナウキャスト発の“輪”を生かし、消費者の健康に敏感な食品事業者の販促や農家の経営などを支援するビジネスも検討している。